ショパンが弾けない本当の理由と解決法

こんにちは!

東京、宇都宮をメインにピアノ指導をしています

長尾大志です!

皆さんはこんな事思ったことないですか?

「なんでショパンだけこんなに難しいの?」

趣味でピアノを楽しんでいると、一度はショパンの曲に憧れますよね。

また家の子もショパンを弾けるようになるといいな〜

と思う保護者の方もいるのではないでしょうか!?

ショパンの美しい旋律や、輝く様に壮大な音楽

でも、いざ弾こうとすると…思うようにいかない。

音はなんとか並べられるのに、どこか「ガチャガチャ」してしまう。
メロディーが歌わない。左手と右手がかみ合わない。指が回らない場所で毎回つっかえる。

「ショパンはすきだけど、弾くのは違うかも」

そう感じて、弾くのを辞めたことありませんか?

実は、自分も昔は同じような思いを持っていました。

ですが、ショパンが「弾けない」と感じる原因の多くは、指の問題ではありません。
今日はその本当の理由と、実践できる解決策をお伝えします。


①「上手く弾けない」のはあなただけじゃない

「ショパンが好きで弾きたいんですけど、先生に『まだ早い』って言われ続けていて…」

「音符は読めるし、ゆっくりなら弾けるんです。でもテンポを上げると途端に崩れてしまって」

「力が入りすぎているのはわかるんですけど、どうやって力を抜けばいいのかが分からなくて」

ショパンはそもそも自分達が学んできた「弾き方とは違う」のです。

日本でよく指導される「指を丸める」バイエルやツェルニーで学んだピアノの弾き方と

ショパンが求める奏法はかなり違います。
そこのギャップに気づかないまま練習していると、いくら頑張っても「なんかちがう」感覚が続いてしまいます。


②ショパンは「指」で弾く音楽じゃない

ショパンの音楽の本質は、「指で弾くのではなく、腕の重さと手首で歌わせる」ことにあります。

多くの方が、ショパンを「正確に音符を並べる音楽」として練習してしまいます。
でも、ショパンが目指していたのは違います。彼のピアノ奏法の核心は「脱力」と「手首の柔軟性」にあります。

ショパン自身、弟子たちに繰り返し言っていたのは「力を抜きなさい」ということでした。彼の指導記録には、「手首をしなやかに、腕の重さを鍵盤に乗せるように」という言葉が何度も登場します。

「ショパンは指の技術より、音の美しさを先に求めていた」

ここを理解するだけで、練習への向き合い方がガラリと変わります。


目次

なぜ「弾けない」のか?3つの本当の理由

原因1:手首が固まっている

ショパンの曲には、メロディーの流れに沿って手首が自然に上下する「手首のしなやかさ」が欠かせません。

ところが多くの方は、「正確に弾かなければ」という緊張から、無意識に手首をロックしてしまいます。手首が固まると、指が孤立して動くことになり、音が「ブツブツ切れた」感じになってしまいます。

ノクターンのメロディーをなめらかに歌わせるためには、手首が呼吸するように動いていることが大切です。

原因2:指をまるめている

そもそもショパン自身は「指を伸ばして弾く」

これがショパンのピアノの弾き方であり、指導していた弾き方です

指をまるめて「しっかり弾かなければ」と思うほど、指先に力が集中します。でも、指先に力を入れて弾いた音は、どうしても「硬く」「鋭く」なります。

また、ショパン自身が指を伸ばしていたので、自然と指を伸ばすと弾きやすい音型になっています。

ショパンが求めていたのは、柔らかな絹のような音。それは指先の力を「入れる」ことではなく、腕の重みを「乗せる」ことで生まれます。

そのショパンの弾き方を踏まえたうえで

「ピアノは叩く楽器じゃない。鍵盤に体重を預ける楽器だ」

この感覚の転換が、ショパンを弾く上での最初の大きな壁です。

原因3:テンポを「正確に刻もう」としすぎている

ショパンの演奏に欠かせない「ルバート」をご存知ですか?

ルバートとは、音楽的な呼吸に合わせて、わずかにテンポを揺らすこと。
機械のように均一なリズムではなく、まるで語りかけるように、ある部分では少し溜めて、ある部分では少し前に進む——そういう表現です。

メトロノームにぴったり合わせることを目標にしていると、このルバートが生まれません。
ショパンの音楽は、テンポを「守る」より「感じる」ことが大切なのです!


今日から実践できる3つのアプローチ

解決法1:「手首しなやか」を意識する

「手首のしなやかさ」難しいですよね?

なのでまずは、音型によって手首も動く

これだけ意識してください。

大事なのは指だけで移動しようとしないこと。近い音より遠い音への移動の方が意識しやすいと思うので、ショパンの「ノクターン」などがおすすめです。

イメージは移動の際に手首が先に動き、その後に指がついてくるイメージ。

「お化けの手」の時の動きと思っていただいてもかまいません!

解決法2:「腕の重さで弾く」練習

鍵盤の上に手を置いたまま、手の平全体で鍵盤を降ろす

このとき、指で押すのではなく、プレス機の様に手の平全体で降ろすことが大事です。まずは「腕の重さがそこに乗ったから」という感覚を大切に。

それを各指で!この練習を、ドレミファソラシドと白鍵を順番に弾くだけで体感できます。最初はゆっくり、ゆーっくり行いましょう。

この弾き方。恐らく今までやった事ない弾き方だと思いますが大事な基礎となる部分でもあります。

そして基本的にピアノはこの感覚で弾くものと思っていただいてかまいません!

私がピアノの弾き方を変えていく中で、驚いた一つでもあります!

解決法3:ルバートを「歌って確認する」

練習したいフレーズをピアノで弾く前に、まず口ずさんでみてください。

歌いながら、どこで「もたれたいか」「前に進みたいか」を体で感じてみましょう。
そのまま、感じた通りにピアノで弾いてみる。

「楽譜通り正確に弾こう」という意識を、少しだけ手放してみてください!
自分の中から音楽が湧き出てくるような感覚を大切にすることが、ショパンの音楽に近づく一番の近道です。


私自身の話:5年かけて変えたこと

私自身も、大学を卒業してからピアノの弾き方を変えました。

ショパンを弾ける様にしたいから。というわけではありませんでしたが、弾き方を変えショパンについてある書籍

「弟子から見たショパン」

これを読んでいた時に

「あっ、自分が教わっているのショパンが指導しているのと同じだ」

と知りました。

そこから5年間、脱力と手首の使い方を徹底的に見直しました。最初は弾けていた曲すら弾けなくなるような感覚がありました。でも諦めずに向き合い続けた結果、今まで弾きづらかったショパンが弾きやすくなる感覚がありました。

「継続が自分の弾き方を変えた」

趣味でピアノを楽しんでいる方、ピアノを頑張っている若い世代の皆さんにも、この感覚を必ず体験していただけると信じています。子どもの頃から始めた人だけが持てる感覚ではありません。人生経験を積んだ今だからこそ、音楽を深く感じ、表現できるものがあります。


まとめ:ショパンは「難しい」じゃなくて「違う」だけ

今日お伝えしたことを整理します!

  • ショパンが弾けないのは、指の問題ではなく「弾き方の違い」
  • 手首の固さ、指先の力み、テンポを正確に刻もうとする意識が原因
  • 手首ほぐし・腕の重さ移動・歌って確認するルバート練習で改善できる

ショパンはあなたを拒絶していません。ただ、少し違うドアから入ってほしいだけです。

今日から練習に「腕の重みで弾く」を取り入れてみてください!きっと柔らかい音がでるはずです。

ぜひ参考にしてみてくださいね。

そして、「もっと具体的に見てほしい」「自分の弾き方を確認したい」という方は、ぜひレッスンでお待ちしています!。皆さんのショパンが歌い出す瞬間を、一緒に体験できることを楽しみにしています。

自分が指導する弾き方は小さなお子さんから大人の方まで、身体に優しく効率的なピアノ奏法を指導しています。

小さな体でも豊かで響きのある音が出せるようになり、これまで技術的な限界を感じていた方も、更なるレベルアップが目指せる方法です!

ぜひお気軽にお問い合わせください。お待ちしております!

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