こんにちは!
Nagao Piano Schoolの長尾です。
楽譜の繰り返し記号、みなさんはどれくらいスムーズに読めていますか?
「リピート記号やダ・カーポ、ダル・セーニョ…意味はわかるけど、瞬時にどこへ戻ればいいのか迷うことがある」
こんな経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
これらの記号は特にポップスの楽譜でよく登場します。記号を正しく読み解ければ、演奏がぐっとスムーズになりますよ!
この記事では、繰り返し記号の基本から応用までわかりやすく解説します。一緒にマスターしていきましょう!
繰り返し記号の種類
まず、繰り返し記号は主に以下の4つに分けられます。
- リピート記号
- ダ・カーポ(D.C.)
- ダル・セーニョ(D.S.)
- コーダ記号
これらを1つずつ、実例を交えながら解説していきます!
リピート記号
リピート記号は、楽譜で最もよく見かける繰り返し記号です。
基本ルール
- リピート記号の間に挟まれた部分を繰り返します。
- 指示がない場合、繰り返しは1回だけです。
この場合ですと
1→2→3→4→5→2→3→4→5
となります!
応用ルール:複数カッコ
ポップスでは、1カッコ・2カッコといった形で使われることもあります。
この場合ですと
1→2→3→4→5→2→3→6・・・
という順番です!
🎵 応用ポイント
- 場合によっては3カッコ以上が登場することもあります。順番に進んでいけばOK!
ダ・カーポ (D.C.)
ダ・カーポは、楽譜の冒頭に戻る指示です。
基本ルール
- D.C. と記載された箇所まで演奏し、最初に戻ります。
- ダ・カーポ・アル・フィーネ (D.C. al Fine) の場合、最初に戻った後、「Fine」と書かれたところで終了です。
順番は
1→2→3→4→5→1→2
となります!
「最初に戻る」というシンプルなルールなので覚えやすいですね!
ダル・セーニョ (D.S.)
ダル・セーニョは、セーニョ記号 に戻る指示です。
基本ルール
- D.S. と記載された箇所まで進み、セーニョ記号の位置に戻ります。
- D.S. al Fine では、戻った後「Fine」で終了します。
順番は
1→2→3→4→5→2→3
です!
「戻る場所」が記号で示される点が、ダ・カーポとの大きな違いです!
また、Fineと書かれているからといってD.C.やD.S.をしないで終わりにしないよう注意しましょう!
コーダ記号
コーダ記号は、「to codaからコーダ記号にジャンプする」指示です。
基本ルール
- To Coda と書かれた箇所で、コーダ記号の場所に飛びます。
- ただし、ダ・カーポやダル・セーニョが同時に記載されている場合、ジャンプする前に戻り指示を優先するのがルールです。
順番は
1→2→3→4→5→6→1→2→3→4→7→8→9
です!
重要ポイント
- 優先順位はダル・セーニョやダ・カーポが先。
- 1つの楽譜内でダル・セーニョとダ・カーポが同時に使われることは基本的にありません。
コーダ記号は、楽曲のエンディング部分でよく登場します。使い方をマスターしておくと便利です!
応用編:譜例を解いてみよう!
では、実際の楽曲で使用されているような譜例を作成しました!
この楽譜をどのような順番で演奏するか、この記事のルールを使って考えてみてください!
譜例1
1→2→3→4→5→1→2→3→4→5→1→2→3→4→5→1→2→3→4→6→7
です!童謡などメロディーは同じだけど歌詞が5番まであるなどのような曲でよく出てきます!
譜例2
解答
1→2→3→4→5→6→4→7→8→9→2→3→10→11→12
です!この様なパターンはポップスなどでよく使われているので間違えてしまった方はもう一度記事を見直してみてください!
まとめ
繰り返し記号は一見複雑ですが、ルールさえ覚えれば簡単に読み解けるようになります。
覚えておきたいポイント
- リピート記号:指定部分を繰り返す。
- ダ・カーポ (D.C.):楽譜の冒頭に戻る。
- ダル・セーニョ (D.S.):セーニョ記号の場所に戻る。
- コーダ記号:To Codaから指定の位置にジャンプする。
これ以外にも繰り返し記号は存在しますが、まずはこの基本の4つを覚えればどんな曲でも読譜が出来るようになります!
後は様々な曲に触れ、慣れていくことも大切せつです!ぜひ色んな曲に挑戦し色んな記号に触れてくださいね!
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