皆さんこんにちは!
Nagao Piano Schoolの長尾です.
皆さんはペダルを踏むときに何を意識して踏んでいますか?
「指だけでは音が途切れてしまう部分を補うために踏む」
「音に広がりを持たせるために踏む」
などペダルを踏むタイミングは意識しているかと思います。
では、ペダルをどのくらいの深さで踏むかや、ペダルによって鍵盤の重さがかわることは意識したことがありますか?
実はペダルを踏むにも様々なことを考える必要があります!
今回はペダルの具体的な踏み方についてお話ししたいと思います!
ペダルの踏み方の基礎はこちらの記事をお読みください!
ピアノによってペダルの踏み方は変わる
まず最初に知っていていただきたいのはピアノによってペダルの踏み方は変わるということです。
同じメーカや同じサイズのピアノであっても、ペダルの効き始めるポイントが微妙に違うことがあります。
効き始めを確認する方法
ペダルをゆっくり踏み込んでみて、どの深さでダンパーが上がり始めるかを確認してみましょう!これを知っておくと、本番でリハーサルができない場合でも、焦らずにペダルの感覚をつかむことができます。
この基本を押さえておくと、どんなピアノでも対応しやすくなります!
鍵盤を軽くするために浅く踏む
ペダルを使って鍵盤を軽くする、という使い方を知っていましたか?
ペダルは音を伸ばすだけでなく、鍵盤の重さを軽減する効果もあります。
例:ラヴェル《クープランの墓》トッカータ
この曲は同音連打を多様している曲です。
この曲は明瞭な音で軽やかに弾くことが求められます。しかし、重い鍵盤のピアノでは、音が揃わなかったり、力みがでてしまう可能性があります。
そこでペダルを浅く踏むことで鍵盤を軽くする方法が活用できます!
ペダルが効き始めるギリギリの浅さで踏むことでダンパーが少し浮き、鍵盤のタッチ軽く感じれれます。これにより、重い鍵盤でも明瞭で軽やかな演奏が可能になります!
注意ポイント
- ペダルを踏みすぎないこと
- 使う場所を選ぶこと
ペダルを踏みすぎたり使う場所を選ばないと、必要以上に音が膨らみ曲のイメージを変えてしまう原因となるので注意しましょう!
基本の深さは中くらい
普段のペダルの深さはどのくらいが適切でしょうか?
答えは、中くらいの深さです。
なぜ中くらいがいいのか?
ペダルを深く踏み込むと、音が必要以上に混ざり、濁ってしまうことがあります。特に、自宅で練習している場合、響きの少ない環境で深く踏むクセがついてしまうことがあります。
しかし、ホールやサロンのような響きやすい空間では、そのままの深さだと音が広がりすぎてしまいます。
まオーケストラなどをイメージしていただきたいのですが、各楽器が鳴らしまくり各楽器の音が認識しにくいオーケストラは余り美しくないですよね?ペダルを深く踏んでしまうということはその様な響きを作ってしまっているということになります。
中くらいの深さを意識することで、適度な響きが得られ、音が混ざりすぎることを防ぐことができます!
踏み変えのタイミング:和声の変化を意識する
ペダルを踏む際、多くの人が悩むのは踏み変えのタイミングではないでしょうか?
その目安となるのが、和声の変化です。
和声の変化するタイミングでペダルを踏み変えることで、音が濁ることを防ぎます。ロマン派になってくるとピアノの性能も今のピアノに近づくため作曲家自身が楽譜に表記していることがあります。その代表例がショパンです。ショパンの楽譜にはペダルの指示がしっかり書かれているためそれを守ることが大切です。
一方、バロックや古典派の楽譜ではペダルの指示はないことがほとんどです。その場合でも、和声の変化を基準に踏み変えを行えば、音楽が自然に聴こます。
まとめ
今回はペダルの具体的な踏み方を解説しました!
ペダルを使うことで曲の空気感を大きく左右する重要な要素です。そして、家で弾く場合と本番ではピアノや響きが大きく異なることを忘れないでください。
今回紹介した踏み方は基準となる踏み方なので、自分のピアノや会場に応じて応用することが可能です!
ペダルの使い方を工夫して、表現したい曲の世界観をぜひ形にしてみてください!
当教室では、小さなお子さんから大人の方まで、身体に優しく効率的なピアノ奏法を指導しています。
小さな体でも豊かで響きのある音が出せるようになり、これまで技術的な限界を感じていた方も、更なるレベルアップが目指せる方法です!
体験レッスンは随時受付中ですので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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