こんにちは!Nagao Piano Schoolの長尾です!
ピアノを上達させるために欠かせない指のトレーニング
ネット上にはさまざまな方法が紹介されていますが、今回ご紹介するのは、従来のものとは異なるトレーニング法です。このトレーニングを取り入れることで、より豊かな音色や速いパッセージ、音の変化を習得できるかもしれません!
従来の方法は間違い!?
従来のトレーニング法には、以下のようなものがあります。
- 指を机で上下に動かす
- 指を引っ張って独立させる
- 指の関節をしっかり固定して弾く
これらは日本で長年教えられてきた方法ですが、私が感じるデメリットもあります。
- 指の上下運動は分かりやすいが、速いパッセージには非効率。
- 指を引っ張っても、独立性にはあまり効果がない。
- 関節を固めるのは、硬い音を求める場合以外には不要。
もちろん、これらの方法で上達する人もいますが、私が実践している方法の方が、速い進歩を感じられました。
新しいトレーニング法の解説
では、私が現在行っているトレーニング法を3つご紹介します。この方法の効果としては、
- 必要な筋肉だけを鍛えるので、指に負担がかからない。
- 速いパッセージも無理なく弾ける。
- 腱鞘炎のリスクが低い。
虫様筋を鍛える:付け根から弾く意識
私の基本的なトレーニングは、指の付け根、手のひらから弾く意識を持つことです。
アルゲリッチを例に挙げますが、彼女の演奏では指先でなく、手のひらから弾いているように見えます。例えば「プロコフィエフ ピアノ協奏曲第3番」の冒頭部分では、その差がはっきりと見て取れるでしょう。彼女の打鍵は非常に速く、クリアな音が特徴です。この違いは、指の使い方にあります。
指の使い方
鍵盤や平らな場所で、少し手を浮かせ、指の付け根から内側に折りたたむように動かしてください。ポイントは、折りたたむ瞬間に指を上げないことです。この動作で使う筋肉をピアノでも活用します。
気をつけるポイントは指を畳む際に無意識に上にあげてしまうことです!これだけ気をつけましょう!
このトレーニングを実践すると、指先だけで弾くよりも音の鳴りが良くなるはずです。
分かりやす方法として指を畳んだ状態で鍵盤に素早く置き音を鳴らすことをしてみてください!
電子ピアノでは試していないので効果は分かりませんが、アップライトやグランドピアノでは違いがはっきり感じられるでしょう。
音階での練習
慣れてきたら、音階で練習しましょう。このときも、指の関節を使わず、手を自然に鍵盤に着地させるように意識します。自然に弧を描くような動きができたら、それが正解です。
まとめ
ピアノの指トレーニングには従来から使われている方法がありますが、それらには速いパッセージに非効率だったり、独立性が高まらないというデメリットもあります。そこで、指の付け根や手のひらを使う新しいトレーニング法を取り入れることで、速くてクリアな音を実現でき、負担も少なく腱鞘炎のリスクも減らせます。特に、アルゲリッチのような豊かな音色や速い演奏を目指したい人には、このトレーニング法が効果的です。
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