皆さんこんにちは!
宇都宮・東京・オンラインで、身体の使い方から演奏を見直すピアノレッスンを行っている長尾大志です!
お子さんがピアノを習い始めたとき、
「早く楽譜が読めるようになってほしい」
「たくさん曲が弾けるようになってほしい」
と思うことはありませんか?
これは、とても自然なことだと思います。
やはり習わせるには上達してほしいですし、弾ける曲が増えるとお子さん自身にとっても達成感がありますよね
ただ、私が子どものレッスンで最初に大切にしているのは、「何曲弾けるようになったか」ではありません!
それよりも先に身につけてほしいものがあります。
それが、
たった1音を、自分で聴きながらきれいに響かせること
です!
最初の目標を「曲が弾けること」だけにしない

ピアノを始めたばかりのお子さんの上達は、
- 読める音符が増えた
- 両手で弾けるようになった
- 教本が何ページ進んだ
- 弾ける曲が増えた
といったことで判断されることが多いと思います。
もちろん、どれも大切な成長です。
ただ、ここだけを急いでしまうと、
「ただ曲が弾けるだけの演奏」
「鍵盤を押せているけれど、自分がどんな音を出しているかは聴いていない」
という状態になることがあります。
ドレミが弾けることと、ドレミをどんな音で弾くかは、同じではありません。
同じ「ド」という1音でも、
強く押し込んだ音。
身体を固めずに出した音。
鍵盤への触れ方を変えて出した音。
それぞれ響きは変わります。
だからこそ、曲が複雑になる前の段階で、
「自分が弾いた音を聴く」
という習慣を育てておきたいと考えています!
なぜ「1音を聴くこと」は後回しになりやすいのか
① 教本は「できることが増える」ように作られている
多くの子ども向け教本は、
ドを覚える。
次にレを覚える。
音域が広がる。
両手になる。
というように、少しずつできることが増えていく構成になっています。
これは読譜や鍵盤の位置を覚えるうえで、とても合理的です。
一方で、
「今弾いた1音は、どんな音だった?」
という部分は、教本を進めるだけでは自然には身につきません。
ページが進むことは目に見えますが、音の質は数字では測れないからです。
だからこそ、指導する側が意識して扱わなければ、どうしても後回しになりやすい部分だと思っています。
② 「弾けた」は分かりやすいけれど、「音が変わった」は分かりにくい
1曲最後まで弾けた。
これは、お子さんにも保護者の方にも分かりやすい達成です。
一方で、
「さっきより響きが柔らかくなったね」
「今の音は、身体を固めずに出せたね」
という変化は、とても小さなものです。
最初のうちは、お子さん自身も違いが分からないことがあります。
それでも、
「今の音と、さっきの音はどっちが好き?」
と一緒に聴いていく。
その積み重ねによって、少しずつ音を自分で判断する耳が育っていきます。
私は、これもピアノを習う大切な意味の一つだと考えています。
③ 「手の形を作ること」が目的になりやすい
子どものピアノでは、
「指を丸くして」
「手の形を崩さないで」
と言われることがあります。
もちろん、身体を無理なく使うために、手の状態を見ることは必要です。
ただし、見た目の形を作ること自体が目的になってしまうのは違うと自分は考えています。
大切なのは、
「なぜその形になるのか」
「そのとき身体のどこを使っているのか」
「結果としてどんな音が出ているのか」
です。
同じような手の形に見えても、指先を固めて無理に形を作っている場合と、手の中で自然に支えられている場合では、身体の状態は違います。
ですから自分のレッスンでは、見た目だけを直すのではなく、
身体の使い方と、実際に出ている音をセットで確認します。
子どものレッスンでは、まず「1音」を一緒に作ります

自分のレッスンでは、ピアノを始めたばかりのお子さんにも、最初から音を聴いてもらいます!
とはいっても、
「美しい音を出しましょう」
と言うだけでは、子どもには分かりません。
まずは、その子にとって無理のない指を使い、
1音を弾く。
そして、
「今の音どうだった?」
「もう一回、違う触り方で弾いてみようか」
「こっちとさっき、どっちが好き?」
と、一緒に比べます。
身体の使い方についても、
- 鍵盤にどう触れるか
- 指を必要以上に固めないこと
- 手の中でどう支えるか
- 腕の重さをどう鍵盤に伝えるか
- 音を出したあとまで聴くこと
などを、年齢に合わせた言葉や動きで伝えていきます。
もちろん、幼児に筋肉や関節の専門用語を覚えてもらうわけではありません笑
指や腕、手のひらは単独で働くのではなく、それぞれが協調して動いています。
その中で、
必要なところは働かせながら、必要以上に身体を固めないこと。
この感覚を、遊びや簡単な音型の中から少しずつ覚えてもらいます。
「曲を進めない」という意味ではありません
ここは誤解してほしくないところです。
音だけにこだわり、「音符読み」「リズム」などの基礎を疎かにするわけではありません。
楽譜も読みますし、曲も弾きます。
ただ、
音を増やすことと、音の質を育てることを同時に進めたい
と考えています。
1音を聴けるようになったら2音。
2音を聴けるようになったら短いフレーズ。
そして、少しずつ一つの曲へ。
そうやって進めていけば、
「曲を最後まで間違えずに弾けた」
だけではなく、
「ここは優しい音にしたい」
「この音は少し遠くへ響かせたい」
「右手のメロディーをもっと聴かせたい」
と、自分で音楽を考えられるようになります。
自分が育てたいのは、単に鍵盤を正しく押せる子ではなく、
自分の音を聴いて、自分で変えられる子です!
私自身、大人になってから弾き方を見直しました
私がここまで身体の使い方を大切にするのには、自分自身の経験があります。
私は東京音楽大学のピアノ演奏家コースを卒業するまで、指をしっかり動かして弾くことを中心に練習してきました。
もちろん、それでもある程度までは弾くことができます。
ただ、曲が難しくなるにつれて、
腕が疲れる。
指が思うように動かない。
大きな音を出そうとすると身体が固まる。
頭の中では欲しい音があるのに、身体がうまく反応してくれない。
そんな感覚が強くなっていきました。
現在の師である大野眞嗣先生との出会いをきっかけに、私は自分の弾き方を一から見直すことになりました。
難しい曲をさらに弾き込むのではなく、簡単な教本や基礎的な音型まで戻り、
たった1音をどう出すのか
というところからやり直しました。
手の中をどう支えるのか。
腕の重さをどう使うのか。
どこを働かせて、どこを固めすぎないのか。
そして、出した音をどう聴くのか。
約5年かけて、身体の使い方と音の捉え方を作り直してきました。
だからこそ、子どものレッスンで強く思うことがあります。
あとから直すこともできます。
でも、最初から良い感覚を育てられるなら、その方がいい。
これが、自分が子どものレッスンで「1音」を大切にしている大きな理由です!
子どものうちに身につけてほしいのは「進度」だけではありません
教本が何冊終わったか。
何年生でどの曲を弾いているか。
コンクールで何賞を取ったか。
もちろん、それらも一つの成果です。
でも、長くピアノを続けることを考えたとき、
自分の音を聴けること。
身体に無理のない弾き方を知っていること。
出したい音に合わせて身体を変えられること。
こうした土台も、同じくらい大切だと思っています。
曲が難しくなってから初めて「弾き方」を考えるのではなく、まだ1音しか弾いていない時期だからこそ、音そのものを大切にする。
自分はそんなレッスンをしたいと考えています!
宇都宮で子どものピアノ教室を探している方へ
宇都宮では、幼児から小学生、中学生、高校生まで、それぞれの年齢や目的に合わせた継続レッスンを行っています。
これから初めてピアノを習うお子さんも対象です。
「まだ何も弾けないから、身体の使い方を習うのは早い」
ということはありません。
むしろ、まだ特定の弾き方が身についていない時期だからこそ、
鍵盤への触れ方。
音を聴くこと。
身体を必要以上に固めないこと。
を自然に覚えていける部分もあります。
一方で、
「すでに何年か習っているけれど、音が硬い気がする」
「手や指に力が入りすぎているように見える」
「教本は進んでいるけれど、弾き方が気になる」
というご相談も可能です。
現在ほかのピアノ教室に通っている場合も、必ずしもすぐに教室を変える必要はありません。
今の先生から音楽や曲を学びながら、身体の使い方や音の出し方だけを別の視点から確認する、という受講もできます。
こんな方は一度ご相談ください
- 宇都宮で子どものピアノ教室を探している
- 幼児から始められるピアノ教室を探している
- 初めてピアノを習うので、基礎から丁寧に教えてほしい
- 曲が弾けることだけでなく、音も大切にしてほしい
- 指や手を必要以上に固めずに弾いてほしい
- すでに習っているが、身体の使い方を一度見直したい
- 現在の教室を続けながら、別の視点でも演奏を見てほしい
初回レッスンでは、現在の演奏や身体の使い方を確認しながら、お子さんの年齢や経験に合わせて、今後どのように進めていくのがよいかをご案内しています。
これから始めるお子さんの場合は、無理に何かを弾けるようにしてから来ていただく必要はありません。
曲を何曲弾けるかだけではなく、その1音をどう弾くか。
宇都宮でピアノ教室を探している方にとって、「どれだけ早く進むか」だけではなく、どんな弾き方を身につけていくのかという視点も、教室選びの一つの基準になれば嬉しいです。
